ホーム > 【県産材で家を建てる(住宅)】木の家の魅力(強度・性能・利用のメリット)

県産材で家を建てる(住宅)


石川県は能登ヒバをはじめとする、優良な木材の産地です。
手触りも見た目も暖かい県産木材を使った、リラックス感あふれる家作りを推進しています。

住宅に使用される県産材の種類

年月をかけて地元の気候で育った木はその地域に最適な木材になっています。
石川県では、杉と能登ヒバが住宅建材として利用されています。

杉(スギ)

学名/Cryptomeria japonica(ヒノキ科スギ属)

石川県内のほとんど全域に造林されている。
杉の生産量は、本県の木材生産のうちで最も多い。

用途|柱、棟木、大引、桁、鴨居、長押、貫、下地材、建具

【重さ】 軽い
【硬さ】 柔らかい
【色】 淡紅~褐色(心)、白(辺)
心辺材境界は明確、年輪目立つ
【腐りにくさ】 普通
【変形】 ねじれにくい
【価格】 安い

能登ヒバ[档(あて)]

学名/Thujopsis dolabrata var. hondae(ヒノキ科アスナロ属)

档は、ヒノキアスナロの地方名である。石川県独特の造林樹種で、「県木」に指定されている。主な産地は輪島市、珠洲市、能登町、穴水町とその周辺市町。

用途|柱、土台、床板、造作材、建具、漆器

【重さ】 重い
【硬さ】 硬い
【色】 黄~白
心辺材境界は不明確、年輪目立たない
【腐りにくさ】 腐りにくい
【変形】 ねじれやすい
【価格】 高い

建築用部材に適した強度

県産スギ、能登ヒバは、国土交通省の告示で定める製材の基準強度(無等級材)を上回っており、
石川で住宅を建てるのに最適な資材です。

無等級材(JAS に定められていない木材)の基準強度

※1 ここで紹介する石川県産スギの実証試験値は、令和2年10月現在の強度データを参考に記載したものです。今後もサンプル数の増加にともなって数値は変動しますので、ご了承ください。また、個別に部材の性能を保証・担保するものではありません。
※2 石川県産スギの実証試験値の圧縮強度については、正角材のみのデータです。
※3 石川県産スギの実証試験値の曲げ強度については、平角材のみのデータです。

木の家が持つ6つの魅力

1.耐久性が高い

木材は、引っ張り・圧縮・曲げなど、さまざまな強度に優れています。
そのため家を支える柱や梁といった場所にも向いており、地震や台風などの自然災害が多い日本の住宅にも適しています。

2.リフレッシュ効果がある

自然素材である木材は、私たちに安らぎと癒しを与えてくれます。
木から発散される「フィトンチッド」という成分には、人をリラックスさせ、ストレスを緩和する効果があり、心身ともに安らぐ効果が期待できます。
また、調湿効果や紫外線の吸収作用、消臭作用、殺菌作用など、暮らしを快適にする優れた作用もたくさん持ち合わせています。

3.温かみがあり、湿気を調整する

木材は鉄やコンクリートに比べて圧倒的に熱伝導率が低く、外気温を伝えにくい断熱性を持っています。木の床は裸足で歩いても快適です。
夏は涼しく冬は暖かい室内環境を自然に整えてくれるのです。
また、木材には湿気を吸収・放出する性質もあります。
木の家は人が快適に感じる湿度を比較的保ちやすく、カビやダニなどの発生を防ぐ効果もあります。

4.火災にも強い

空気を含んだ木材には可燃性がありますが、火災が起きてしまった場合には、木材の表面が燃えた際にできる炭化層によって、内部まで燃え尽きるのに時間がかかります。
そのため、ある程度の厚みや太さを持つ木材を使用し家を建てることで、早い段階で崩れ落ちる危険性を減らすことができると考えられています。

5.有害な化学物質が発生しない

天然素材である木材をふんだんに使うことで、人間の体にさまざまな悪影響を及ぼす有害な化学物質の発生を抑えることができます。家を建てる段階で有害物質を用いない建材を使用することでシックハウス症候群や、アレルギー・アトピーなどの対策にも有効です。

6.木の家は環境にやさしい

木を活用することは、環境保全にもつながります。
森林の樹木には、「光合成」と「炭素の貯蔵」という2つの役割があり樹木は、空気中の二酸化炭素を吸収し、酸素を排出する光合成を行うことで、体内に炭素を取り込みます。伐採し木材として住宅に使用している間も炭素を貯蔵し続け、その木材が傷んで廃棄されるときまで、大気中に二酸化炭素として放出されることはありません。きちんと管理された森林で計画的に伐採された樹木を木材として利用し、育林を行うことで、森林は再生し、再び質のよい木材を生産することができます。人と木が共存していくことは、地球を守ることへとつながっているのです。

石川県木材利用推進協議会について


石川県木材利用推進協議会は、森林の役割と木材の良さを広く知ってもらい、木材の需要拡大を目的に活動しています。
当サイトは、その活動の一つとして木材の魅力を配信しています。
日本は、先進国の中では有数の森林大国です。
その森林の中核は終戦後に植えられた人工林で、すでに伐期を迎えるまでに成長しています。
石川県内の人工林においても、その多くは利用可能な状態に達しています。
木材を利活用することにより、森林の持つ公益的機能がより発揮され、バランスの取れた循環型社会が構築されるとともに、森林・林業・木材産業の活性化が図られます。
また、住宅分野では消費者の安全や安心に関する関心の高まりから、県産材へのニーズが高まっています。
このことから、協議会では、木材を生産する森林組合から住宅を建築する業界団体までがメンバーとなり、県産材の住宅分野での流通拡大に向けて協議を行っています。

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