ホーム > 【県産材とふれあう(木育)】木と生きる木育

県産材とふれあう(木育)


柔らかく暖かな質感を持つ石川の木材は、お子さんの豊かな情緒を育みます。
遊びを通して木と触れ合うことで、環境に関心をもたせる「木育」にも積極的に取り組んでいます。

木育とは


 子どもをはじめとする すべての人が「木とふれあい、木に学び、木と生きる」
 「木育」という言葉は、平成16年(2004年)に北海道で誕生しました。
近年、経済効率などを優先してきたことにより私たちの生活環境は大きく変化し、その変化は自然環境にも影響を与えることとなっています。
 私たちのまわりでは、紙や家具、住宅など木から生まれたものがたくさん使われていますが、 材料となった木やその木が育った森林を想像することができる人はどれだけいるのでしょうか?
 「木育」の目的は、幼児から大人まですべての人が、樹木や木材との関わりを深めていくことで持続可能な暮らし・社会・環境づくりを考え、築いていくことのできる人を育てることです。
 木育は、希薄になっている人と人、人と自然、モノと自然のつながりを通して「私たちの生き方、ライフスタイルを見直すこと」だと言えます。

「木育」が生まれた背景


 かつて、私たちの生活は森林と深い繋がりを持っていました。森林を守り育てることと、その恵みの木材を使うことで日本独自の「木の文化」を育んできました。
 近年、経済の急速な発展から生活様式が大きく変化し、日用品や住環境などで木材を使う量が徐々に減っていきました。
 木材を使用する機会が減ったことで、人と自然、暮らしと自然のつながりが希薄になりました。その結果、自然環境にも変化がみられるようになり、現在では地球温暖化、災害の拡大などの問題が表面化し、私たちの生活にも影響がみられるようになってきています。
 木材やその木が育ってきた森林に目を向ける必要性を感じたところから、「木育」が生まれました。

なぜ「木育」が
注目されているのか


 木育の対象の年齢や活動の場は幅広いものがあります。その中でも特に保育や学校教育の現場での関心が高まっています。
 その理由は、現代人には「原体験」が不足していると言われていることにあります。原体験は人の生きる力を育み、社会性を育てる直接体験をいいます。しかし、現代はインターネット、SNS等の普及から、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を使った直接体験の機会が少なくなっています。感受性の豊かな幼児期に遊びを通して身のまわりのものや自然、社会、環境と関わる
ことで、それらの意味や関係性について気づいていき、最適な関わり方を学んでいくことが必要と考えらえているからです。
 今では、保育や学校教育だけでなく、福祉、生涯学習、企業のCSR活動など、様々な分野で注目され、取り組まれるようになっています。

「木育」@
いしかわstyle


 石川県では平成29年度から県の森林環境税を活用した「木育」が始まりました。
  その中で、木育インストラクターや木育推進員が考案した独自の木育プログラムをもとに、保育施設を対象とした出前講座を実施しています。
  出前講座の目的は2つあります。1つ目は、児童に身の周りの環境や地元の木材に親しんでもらうこと。2つ目は周囲にいる大人(保育士や保護者)に木育について知ってもらい、保育や日常生活にある木育の要素に気づいて取り組んでもらうことです。
 講座の効果は徐々に表れており、自主的に木育講座を実施する保育施設や、新たに木製品を購入し保育に取り入れるなど、積極的に木育に取り組む保育施設が増えています。

石川県木材利用推進協議会について


石川県木材利用推進協議会は、森林の役割と木材の良さを広く知ってもらい、木材の需要拡大を目的に活動しています。
当サイトは、その活動の一つとして木材の魅力を配信しています。
日本は、先進国の中では有数の森林大国です。
その森林の中核は終戦後に植えられた人工林で、すでに伐期を迎えるまでに成長しています。
石川県内の人工林においても、その多くは利用可能な状態に達しています。
木材を利活用することにより、森林の持つ公益的機能がより発揮され、バランスの取れた循環型社会が構築されるとともに、森林・林業・木材産業の活性化が図られます。
また、住宅分野では消費者の安全や安心に関する関心の高まりから、県産材へのニーズが高まっています。
このことから、協議会では、木材を生産する森林組合から住宅を建築する業界団体までがメンバーとなり、県産材の住宅分野での流通拡大に向けて協議を行っています。

詳しく見る