県産材についてのQ&A
石川県産材Q&A
森林のはたらきや石川県産材について、質問に
お答えするコーナーです。
01 石川県内の森林面積は県土の何%?
石川県内の森林面積は約29万haで、県土の約69%を占めています。そのうちの約88%にあたる252千haが個人の所有する民有林です。
民有林の人工林の面積は約99千haになり、約39%が人工林となっています。このうちの約6割を占める59千haが間伐を必要とする林齢(16~45年)を迎えています。
人工林の主な樹種別の面積構成は、スギ71%、アテ12%、マツ9%となっています。また、地域別にみると能登には針葉樹が多く、加賀は広葉樹が多く分布しています。
県内の人工林も成熟期を迎え、木材として利用できるようになってきました。
02 なぜ、県産材を使う必要があるの?
一言で言えば、私たちが暮らす地域をサステナブル(持続可能)にするためと言えます。
森林は、水を育む、気候変動を緩和する、山地災害を防止するなど の多面的機能を持っており私たちは日々森林からの恩恵を享受し生活しています。
豊かで元気な森を引き継ぐためには、「植える」→「育てる(間伐などの手入れ)」→「利用する」
そして「また植える」という好サイクル循環させていくことがとても重要でありそれによって、健全な森林の育成とともに住みやすい環境と資源を持続的に得ることができます。
私たちが暮らす地域が豊かであり続けるためには、地元で育った木材を、地元に住む私たちが積極的に利用することが重要なのです
03 県木「档(能登ヒバ)」ってどんな木?
県木の档(アテ)は、石川県独特の造林樹種で、能登半島で広く造林されています。現在、その造林面積は12,317haで、輪島市、穴水町を中心に分布しています。
アテの中にはマアテ、クサアテ、カナアテなどの品種があります。
平成5年から木材流通の段階でアテを「能登ヒバ」と呼ぶことになりました。
アテの特徴として、独特の強い香りがあります。独自の成分ヒノキチオールを含んでおり、耐久性が高く、水湿にも耐えるので、住宅の土台に用いられる事が多い木材です。また、漆器の素地等にも用いられます。
石川県木材利用推進協議会について
石川県木材利用推進協議会は、森林の役割と木材の良さを広く知ってもらい、木材の需要拡大を目的に活動しています。
当サイトは、その活動の一つとして木材の魅力を配信しています。
日本は、先進国の中では有数の森林大国です。
その森林の中核は終戦後に植えられた人工林で、すでに伐期を迎えるまでに成長しています。
石川県内の人工林においても、その多くは利用可能な状態に達しています。
木材を利活用することにより、森林の持つ公益的機能がより発揮され、バランスの取れた循環型社会が構築されるとともに、森林・林業・木材産業の活性化が図られます。
また、住宅分野では消費者の安全や安心に関する関心の高まりから、県産材へのニーズが高まっています。
このことから、協議会では、木材を生産する森林組合から住宅を建築する業界団体までがメンバーとなり、県産材の住宅分野での流通拡大に向けて協議を行っています。